
人を活かす仕組みにおいては、身だしなみのことを「アピアランス」と呼びます。そして、とても重要視していることでもあります。あなたの会社・お店では、きちんとパート・アルバイトにまで徹底できていますか?
1 身だしなみの重要性
最近では、パート・アルバイトだけでなく、正社員でもカジュアルな服装や髪型をOKとしている会社さんやお店も多いですね。また、求人のポスターにも「髪型自由!」と記載しているのも見かけます。
洋服やおしゃれな雑貨を販売しているような業種であれば、構わないですし、そのほうが良い場合もあると思います。
そうでない場合、原則に立ち戻って考えてみてはいかがでしょうか。
「人は外見で判断する」
ということです。
身だしなみが良い場合、好感を持ってもらえ、信用もされます。
しかし、身だしなみが悪く、だらしない印象の服装や髪型であれば、良い印象を与えず、信用されない場合も多いでしょう。「この人にお願いして大丈夫だろうか?」と思われますね。
飲食業であれば、不潔な印象を与える場合もあり、そのようなお店で飲食をしたいと思われず、再度の来店はあまり望めません。
2 まずは、基準を入社時に伝える
人を活かす仕組みでは、パート・アルバイトであってもアピアランス(身だしなみ)をどうして良くする必要があるのか、また、その基準を「ハウスルールブック」に記載し、入社時のオリエンテーションで必ず伝えます。
項目は、頭髪・顔(ひげやお化粧)・手や爪・ユニフォーム・靴や靴下についてなど詳細に及びます。
最初から基準を伝えている、ということが重要です。最初に正しいことを伝えていないと後で修正するのは大変だからです。
そして、できなければ、できるまで(守れるまで)トレーニングするということもポイントです。
3 常にチェックし、評価にも反映する
もちろん、入ったばかりのフレッシュな状態で守れていた身だしなみが段々と崩れていくということも大いにありえます。
それを防ぐ為に常にチェックし、必要であれば指導していく必要があります。
日々の指導のほかにも、キャリアパスプランという職能階級制度の中では入社時の「トレーニー」というランクから次の「Cクルー」というランクへも、アピアランスが基準を守れていないとランクアップできません。
また、3ヶ月に1回の勤務評価でも勤務評価シートに「身だしなみ」の項目があり、評点への反映と勤務評価面談時に改善指導をしていきます。
そのほかにも、トレーニングを担当する上位ランクへのステップアップのためのマニュアルやチェックリストに、身だしなみに関する項目が盛り込まれていると、様々なタイミングで他者・自己両面からのチェックをおこなうことが可能になります。
4 まとめ
今まで、あまり「身だしなみ」について考えていなかったという方、また、どういったタイミングで指導していったら良いか分からなかったという方は、是非、上記を参考にしていただけたらと思います。
人材育成の仕組みの中に盛り込んでしまうと、特別なことではなく、自然な流れでの指導やセルフチェックができますので、おすすめです。