2.パート・アルバイトキャリアパスプランガイドライン
1) パート・アルバイトキャリアパスプラン(職能階級制度)とは何か
(1)パート・アルバイト(以下P/Aと省略)の能力に応じて、その段階を明確に規定し、 それぞれの段階をパス(道筋)として、誰にでもわかるように示したもの。
(2) P/A1人1人の欲求と能力のバランスを見ながら、常に仕事の具体的な目標を設定し、達成について評価しその評価をランク(職位)と時給に反映する仕組みのこと。
※ただ単に時給を上げるためだけの仕組みとは違います
2) 目 的
(1) P/Aの生産性の向上
・ランク(職位)のアップと同時に仕事の量と質を高めること
(2) 運営水準の向上
・P/A自らが日々のオペレーションにおいて、高いレベルのQ.S.Cを実現すること
(3) チャレンジ精神の向上
・積極的で前向きな労働環境を作ること
3) 効 果
(1) P/A自らが新しい仕事にチャレンジするようになります。
(2) 1つ1つの仕事の完成度を高めようと努力するようになります。
(3) ランクアップの基準が明確になっているので、ポジティブ(積極的)かつモチベーション(動機づけ)されます。
(4) 平均時給を常にコントロールすることによって、店舗のレベルと、P/A人件費を適正にコントロール することができます。
4) 原 則
各ランクにおいての最高時給は、次のランクの最低時給を追い越してはなりません。5) 人財育成に必要な基本構成
パート・アルバイトを採用してから、生産性の高い優秀なパート・アルバイトを育成するためにはキャリアパスプランだけでは実現しません。 人財育成に必要な基本構成は、
6) 人財育成のための3つのポイント
キャリアパスプランを機能させて、人財育成をするための秘訣。 (1) キャリアパスプラン 店舗で働くP/Aが仕事を覚えたい、成長したいと思わなければ、どんなに社員やトレーナー側が一生懸命トレーニングしても人財は育ちません。要するに、トレーニー(仕事を教わる側)自身が自分で成長することのメリット(時給や職位)を理解し、自分自身でそのメリットを勝ち取りたいと思うことが必要です。またそう思わせること(モチベーション=動機づけ)が皆さんの仕事なのです。 このシステムが、キャリアパスプランの根底にあります。 (2) トレーニング やる気のあるP/Aに対して、技術やスピードといった実際のオペレーションを教えるための「トレーニング」をすることです。店舗全体の仕組みとしてのトレーニング体系を作ることも必要ですし、実際に1対1でトレーニングする時の方法も確立する必要があります。 トレーニングとは継続的に行うものであり、エンドレス(無限)なのです。 (3) 評 価 本人のマスターした技術や勤務態度を正しく公平に「評価」し、会社側の望んでいるレベルを伝えると共に、本人の努力を認めることによって、本人がよりいっそうやる気を起こすようにモチベーション(動機づけ)をかけることです。 ほとんどの場合この評価の部分がなおざりになり、せっかくトレーニングしてもその結果が良いのか悪いのか、トレーニーが確認できません。そのために、店舗にトレーニングが浸透しないのです。 以上3つのポイントが仕組み化され、サークルのように機能し合えば、人財育成は容易になり、優秀な人財を育成することが可能になります。7) ネームバッジ(名札)システム
(1) 目 的 P/A1人1人に明確なランクを認識させ、モチベーションを与えること (2) ネームバッジ(名札)システムとは何か? ネームバッジ(名札)システムは、お客様に名前を知っていただくことはもちろんのこと、それ以外にも重要な意味があります。
