
当校について
ピープル・ビジネス・スクールの成り立ち
ピープルビジネススクールとは、日本マクドナルドの仕組みをゼロから築き上げた林俊範が1988年に創立した教育機関です。マクドナルドで15年かけて体得したピープルビジネスの人財育成を日本の中小企業に伝える事を理念としていました。
わたしたちの学んだこと
中小企業、スモールビジネスが生き残るためには、正社員主義の経営ではなく、パートアルバイト主力の人件費の変動費型経営をしなければならないと林先生は力説されていました。パートアルバイトを主力にするのは、安い労働力のためではありません。高質な人財を発掘し育成するためなのです。
創業者・レイ・クロックが作ったマクドナルドでは、アルバイト出身の経営者が数多く輩出されました。誰にでも平等にチャンスを与えるピープルビジネスの仕組みがあったからです。


私たちが取り組んできたこと
私たち株式会社タオは2001年から11年間、林先生に直接ご指導いただきました。
個人開業の整骨院から始まり、デイサービスにピープルビジネスを導入しました。介護現場のデイサービスでもパートアルバイトを主力とする「変動費化経営構造」を実現することができました。
ピープル・ビジネス・スクールで学べること
マニュアルとツールを忠実に使い、私たちがデイサービスの現場でうまくいったことを事例としてお伝えしていきます。もちろん、数限りない失敗をしてきたこともお伝えしていきます。
「仕組みの導入」を成功させるためのポイントは、マニュアルやツールをやりやすい形(我流)に変更せず、原則通りに素直に使うことです。現場の方々と共に、正しい使い方を学び実践することで、誰にでも良い結果が出せるようになると確信します。
講師紹介

川村 綾美
ピープル・ビジネス・スクール学長
1973年に株式会社資生堂入社後、本社チェーンストア教育担当として人材の育成に当たる。出産育児のため退社。10年のブランク後、中園が経営するタオ整骨院にパート・アルバイトとして入社。中園と共に林俊範先生に11年間師事して、ピープルビジネスの全マニュアル・ツールを作成し導入する。受付パートをセラピストに育成し、パート・アルバイト主力のデイサービスへの業種転換に尽力する。
林先生の逝去後、ピープルビジネスの普及活動を開始。仕組みの根幹となるマニュアル作成と正しい使い方を中心に指導。女性パート・アルバイトの中から「ダイヤの原石」となる人財を発掘し、社内企業家に育成することをライフワークにしている。

中園 徹
ピープル・ビジネス・スクール主宰
株式会社タオ 代表取締役
1984年福岡大学商学部商学科卒業。オンワード樫山株式会社入社。1994年大阪にてタオ整骨院を開業。自ら体験した体育会系の経営を実践するが、人材の流失などで壁に突き当たる。打開策を求めるうちに林俊範先生のピープル・ビジネス・スクールに出会い、悩んでいた解決策がすべてマニュアル化されていることに衝撃を受ける。川村綾美と共に林先生の直接指導を受けて、個人経営の整骨院に仕組みを導入する。標準化された店舗が7店舗になり、女性パートスタッフが稼ぐセラピストに成長する。その後、整骨院をセラピスト主力のデイサービスに業種転換する。2010年。林先生の急逝後、「利益のピラミッド経営法」の普及活動を開始。「ピープルビジネスの普及と啓蒙」という林俊範先生の夢の実現を目指している。
【著書】
(日本能率協会マネジメントセンター)

栗山 綾
ピープル・ビジネス・スクール講師
株式会社タオ・介護事業部スーパーバイザー
同志社女子大学 卒業。 アサヒビール(株)に総合職で入社し、営業を担当する。子育てを経て、2007年タオ整骨院に受付パート・アルバイトとして入社。 スター(お客様満足実践係)を経て、スターコーディネーターとして、スターの育成を担当。 2012年株式会社タオの介護部門の立ち上げにおいてプロジェクトメンバーとなりオペレーション開発に従事。 2018年より介護事業部の店舗経営指導。2022年全店舗黒字化と過去最高益を達成し、スーパーバイザー就任。
PBS「店長実践講座」講師を担当。社内外の人財の育成に努める。
第4回大阪サクヤヒメ表彰「活躍賞」受賞。
理論と仕組み
利益のピラミッド経営法について
利益のピラミッド経営法とは、日本マクドナルドの仕組みをゼロから15年かけて築き上げた林俊範による店舗ための経営法です。
売上・利益獲得の重要性は誰もが認識しています。しかし、具体的な方法を知る人は少ないのではないでしょうか。経営者は感覚的にわかっていますが、新人店長などは、何を実行すべきなのかわからないのが現状です。
マクドナルド創業者のレイ・クロックは、経営を知らないフランチャイジーのために、すべての業務プロセスをマニュアル化しました。ハンバーガーを作る手順だけでなく、店舗の経営までもがプロセス化されていました。

QSC+V理論
「QSC+V」を提唱したのは、マクドナルド創業者レイ・クロックです。Qは「品質(QUALITY)」Sは「サービス(SERVICE)」、Cは「清潔さ(CLEANLINESS)」の略です。これらの3つが揃って、お客様は「価値(value)を感じるという考え方です。

Q.S.C+V理論とは、レイ・クロックから直接薫陶を受けた林俊範が、どんなビジネスにも応用できるように体系化した顧客満足の考え方です。『企業や店舗が成長し、売上や利益を上げていくためには、自社・自店舗のすばらしい「イメージ」をお客さまに伝える必要があります。その「イメージ」の源となるのが、私たちの提供する商品の「Quality(品質)」であり、また、そのものを手に入れる時に必ず経験する「Service(サービス)」であり、そしてその「Quality」や「Service」を受ける場所の「Cleanliness(清潔さ)」なのです。』
なぜイメージが大切なのでしょうか。
イメージは人間の潜在意識に作用して、お客様が無意識に店を選ぶことに影響するという極めて大きな力を持っているのです。
レイ・クロックが提唱した「Q.S.C+V」は、単なるスローガンではなく、具体的な経営方針として何をすればお客を満足させられるのかがマニュアル化され、第一線で実現されています。昨日入社したパート・アルバイトも今日「Q.S.C+V」の実現のために行動します。また、マクドナルドには顧客満足である「Q.S.C+V」を数値化し、評価測定するためのレポートまで存在します。
ビジネスは業種業態にかかわらず、どのようにして我社はお客様を満足させるのか・・・
経営者の考える「Q.S.C+V」を定義することから始まります。
キャリアパスプラン
人不足でさらに加速するパート・アルバイトの価値
人材不足が深刻化する中で、パート・アルバイトの活用は、やり方次第で人材不足を解消するだけでなく、売上増大や収益アップを実現する最も有効な手段だと言っても過言ではないのです。
「責任ある仕事は正社員、簡単な仕事はパートさんに任せる」というのが日本の一般的な考え方かもしれません。一方で労働生産性の高い欧米では、フルタイムとパートタイムの仕事内容に大きな差はありません。同じ考え方で、パート・アルバイトに正社員と同等の仕事を任せることができれば、会社の生産性を大幅に上げ、会社にとってかけがえのない存在となるはずです。
モチベーション維持
質の高いパート・アルバイトのモチベーションを維持するためには、成長を促す仕組みが必要となります。その方法が「キャリアパスプラン」です。何をすれば昇給・昇格するかを明確にすれば、人は自ら成長していきます。世界中でパート・アルバイトを戦力化しているマクドナルドは、長年の実験・検証で「キャリアパスプラン」の仕組みを作って発展していきました。
▼パート・アルバイトキャリアパスプランの図(デイサービスの事例)

▼▼正社員キャリアパスプランの図(デイサービスの事例)

創立者 林 俊範先生

ピープル・ビジネス・スクール創立者
林 俊範(はやし としのり)先生
日本マクドナルド創業者藤田田氏の右腕として、銀座1号店立ち上げから1千億企業に成長するまでのシステムを構築。アメリカ本部のハンバーガー大学に日本人として初めて参加し創業者レイ・クロックの薫陶を受ける。師匠はマクドナルド2代目社長フレッド・ターナーの腹心ジョン・アサハラ氏。退職後はマクドナルドで体得した仕組みを「利益のピラミッド経営法」として体系化。日本の企業に伝授すべくピープル・ビジネス・スクールを主宰。受講生はのべ1万人。生涯を通して日本の中小企業にレイ・クロックの経営哲学とピープルビジネスを啓蒙し続けた。
略歴
1946年 | 島根に生まれる |
1971年 | 日本大学法学部新聞学科卒業 |
1971年 | 日本マクドナルド㈱入社 |
1972年 | 関西地区展開最高運営責任者米国研修 上級運営コース終了 |
1977年 | 企業内研修センター教官 教育・指導訓練 |
1979年 | 運営本部海外運営部米国駐在員として米国マクドナルドの運営技術・知識・語学を研修。経営コンサルタントとして11社の実施研修 |
1982年 | 運営本部 統括スーパーバイザーとして運営管理体制の整備特命事項等の調査・予算計画の推進・戦略・戦術の策定等 |
1988年 | JFC代表取締役就任 ピープル・ビジネス・スクール創立 |
2010年 | 腎不全のため永眠 |