
オペレーション・トレーニング・チェックリスト(O.T.C)について、別記事にて概要や効果を記載しています。今回は、そのO.T.Cの作成方法をご説明していきます。
1 プロジェクトメンバーを決める
O.T.Cの作成はプロジェクトで進めます。
プロジェクトメンバーは
①責任者
②作業のモデルとなる作業の熟練者
③現場作業に詳しく、やること・やめることを討論で決定できる人
④パソコンが得意な人(実際に入力して作成していく人)
で構成します。
社外・社内問わず、現場作業の経験が無い人は、プロジェクトには入りません。
2 作成の手順
作成の進め方としては
①モデルとなる熟練者の作業分析をする
②プロジェクトメンバーで原案を作成する
③原案で実験する(新しいパート・アルバイトにやってもらう)→ 修正
④再実験と修正をする
⑤うまくいった方法をO.T.C化する
⑥現場トレーニングに導入する
なお、初期の導入は1店舗から始め、次に6店舗、最後に全体に導入と進めます。
3 O.T.Cでの表現方法
O.T.Cでの表現方法も大事なポイントです。
・作業ごとに全体の流れがわかるようにする
・図や写真を入れることでわかりやすくする
・使用する道具や場所を指定する(どこで何を使う)
・形式を統一し、内容変更時にページ差し替えできるようにしておく
・あいまいな表現はしない(×丁寧に、きれいに、心をこめて、ちゃんと)
道具・動作・手順・場所・時間を明示することで、誰が読んでも同じ作業が同じ基準でできるようにすることが重要です。
4 まとめ
よいO.T.Cには
・「標準化」 作業の基準を明確にし、例外をなくす
・「単純化」 作業を分解して、作業に慣れていない人でもできるような作業プロセスを決める
・「差別化」 競合が行っていない、自社のすぐれた方法を作り出す
という3つの条件があります。
ただの手順書にならないように決め細やかに作成することが必要になります。