パート・アルバイトのトレーニング
〈ステップ2〉提示(説明)
ツールに基づいて、説明したり、トレーナー自身が模範を示したりして、これから実行することを、具体的にやって見せることがポイントです。
(1) 必ず手順通りに教える
正しい手順通りに教えることが必要です。新人P/Aは、最初に教わったことは、忘れないものです。手順が違っていては何にもなりません。
(2) 具体的に教える
ただ単に何となくやって見せるのではなく、1つ1つ細かい点までこだわって作業していることを強調するために具体的に教えてください。
(3) ポイントを明確に伝える
準備の段階で決めたトレーニングのポイントを明確に伝えることが必要です。そうすることにより、新人P/Aは自分自身が今日の仕事の中で何を達成しなければならないかを理解しているので、次のステップの実行時に達成するために自ら努力をするからです。
(4) 完成品の基準
正しい完成品を提示します。ここでトレーナーが妥協して提示すると、店舗のレベルはいつまでも上がりません。
(5) 何故かを教える
ただ単に「ああやって、こうやって」というよりも「お客様にとって○○だから…」などのどうして必要なのかということを付け加えると非常に忠実に守ってくれ、自分達がどうして仕事をするのかの意味を理解することができます。
(6) わかりやすい言葉で説明する
店舗内には、会話の中で専門用語があふれています。新人P/Aに対して専門用語を多用することはそれだけで、コミュニケーションギャップを生んでしまいます。専門用語を使用する時は、まずその専門用語から説明しなければなりません。
(7) 早口にならないように注意する
これも、コミュニケーションギャップを防ぐためのものです。普段、自分達が使っている程度のスピードや声の大きさも、緊張の絶頂に達している新人P/Aには、大変聞こえにくいものなのです。
(8) 新人P/Aの理解度をよく観察する
説明しながら、新人P/Aが理解しているかをよく観察し、理解したかどうかは、問いかけて確認してみるとよいでしょう。また、特に難しいところは反復し、トレーニングするとよいでしょう。
(9) トレーナーの体の位置
トレーナーの提示がよく見えるような位置に新人P/Aを立たせてください。なるべく同じ角度から作業を見られるようにしてください。特にトレーナーの体でせっかくの実演を隠さないように注意してください。