パート・アルバイトのトレーニング
〈ステップ3〉 実行
ステップ2で十分説明し、トレーニーが理解できたと思ったら、実際にオペレーションでやらせてみます。この段階で全く理解していない時は、トレーニーの問題ではなく、あなたの提示方法が悪いと思ってください。
(1) トレーニーの実行を前提にする
いつまでも提示している店長や、「今日は一日見ていてください」という店長もいますが、実際に実行してみなくては新人にとっては何が何だかわかりません。提示が終了したら、その場でトレーニーに実行させてみましょう。そのポイントとして、
① 同じ作業を最低3回は、繰り返しやらせてみる。
② トレーナーはいつでもヘルプできるようにしておく。
③ なるべく、ゆっくりと確実に実行させ、体で感じをつかんでもらう。
(2) 間違い箇所のみ訂正する
正しい手順でできるように指示を与えていきます。しかし、トレーニーが混乱しないよう、間違い箇所だけを訂正するようにします。決定的なミスがない限り、最後まで1人で実行させて、よかったところをほめます。
途中でのミスの指摘は避けるようにします。
(3) 教えたポイントを確認する
提示の際に説明してあるポイントについて、トレーニーに対して、YES・NOで答えにくい質問(「ここのポイントは何ですか?」「どうして○○するのですか」)をして答えさせるとよいでしょう。
(4) トレーニーの態度に注意する
本人が緊張しているようであれば、リラックスするように雰囲気を和ませます。肩に力が入っていては、なかなかうまくオペレーションできないものです。また、無理な詰め込みのトレーニングは避けなくてはいけません。
(5) Q.S.Cレベルは保つようにする
トレーニングする際に注意しなくてはならないのが、お客様に迷惑をかけていないかという点です。トレーナーがついトレーニングに夢中になってしまうと、お客様に不快な思いをさせてしまいます。最悪なのは、お客様自身が新人の実験台になっているのではないかと思われてしまうことです。
周辺の状況を把握しながら、お客様に迷惑をかけないように注意し、トレーニングを行ってください。どんな場合も、Q.S.Cレベルが落ちないように常にチェックしていくことが必要です。