人はだれでも上司から自分の問題点を指摘されると、「自己防衛」の意識が働きます。つい条件反射で原因を他に転嫁するような言い訳や、できない理由を言ってしまうものです。そんなときにもあなたは冷静に相手を導いてあげましょう。感情的に怒ったのでは、なんの問題解決にもなりません。
〈ステップ4〉同意を得る
「君の意見は分かった。でも、この遅刻については、今どう考えているのだ?」管理者は、相手の言い分を聞き、その原因が把握できたところで “問題点への意識” を確かめます。
問題点について、事実を認め、管理者と同じ考えを持っていれば、次のステップに進みます。しかし、カウンセリングの相手が、自分の考えと一致しない時は、再度、第2、第3ステップへ戻り、繰り返します。
相手の同意が得られない限りは、次のステップに進んでも意味がないのです。
〈ステップ5〉解決策を決める
「どうすれば遅刻しないか」管理者は、先の事実や言い分などを考慮しながら、相手と良い解決策を探っていきます。
主体となって考えるのは、あくまで当事者であるP/A (パート・アルバイト)です。管理者は、良い解決策が出るように導きます。決して、管理者が結論づけてはいけません。
なぜなら、行動計画というのは、自分が立てるからこそ積極的になれ、かつ実現可能な線を引けるからです。
〈ステップ6〉整理させる
相手が問題点をどれだけ認め、次の行動をどう理解しているかを判断する上で、最後に彼の口から “まとめ” を言わせることが大事です。管理者は、“考えの一致” を確認します。