カウンセリングで重要なのは、実行のタイミング!
カウンセリングするべきだと判断したら、すぐに実行すること。言いにくいことを後回しにするとますます問題は大きくなります。勇気を持って言いましょう。それが相手の成長のために、上司としてあなたができる重要なことです。「今日、○○のことについて話したい」と。
〈ステップ1〉目的を告げる
目的には、①勤務状態 ②規則違反の2つがありますが、そのどちらかを伝え、具体的な内容を率直に話します。例えば、「先日からの2回連続での遅刻について話したい」というように、雑談や世間話をする必要はありません。単刀直入にカウンセリングの目的について切り出します。
〈ステップ2〉問題点の説明
「3日前に30分、昨日は1時間遅刻しているね」と、事実だけを具体的に述べ、「その影響がどんなに出たか」を説明します。決して、怒ったり非難めいたりすることを言ってはなりません。まず、事実について相手の同意を得るのが先決です。管理者が感情的、攻撃的になれば、相手であるP/A(パート・アルバイト)も防御の姿勢を強く持ち、問題解決が困難になるのです。極めて冷静に、簡潔に話をすることが肝心です。
そして、「何か理由があるのか」と、静かに尋ねます。
〈ステップ3〉相手の話を聞く
相手の話は、最後まで全てを聞くようにします。
途中で話をさえぎったり、執拗に問い詰めたり、彼の意見に反発する事を言ってはいけません。問題を解決する、つまり、この場合は、「次回からは遅刻をしないですむようにする」ことが狙いなのです。この段階で、裁決してはなりません。
言い分を聞くことで、問題の原因がより鮮明になれば良いのです。
