株式会社ピープル・ビジネス・スクール 代表
1962年福岡県生まれ。福岡大学商学部商学科卒業。オンワード樫山株式会社に勤務。1994年、脱サラして、大阪でタオ整骨院を個人開業。自らが体験した体育会系の経営を実践するが、長時間労働と慢性的な離職が続き、6年間我流経営で試行錯誤を繰り返す。
打開策を求めているうちに林俊範先生のピープル・ビジネス・スクールに出合う。マクドナルドのピープルビジネスがベースとなる仕組み「利益のピラミッド経営法」に触れ、悩んでいた課題の解決策がマニュアル化されていることに衝撃を受ける。以来、林先生の直接指導を受けるようになる。
主婦受付パートの川村綾美さんと共に林先生の指導を受けて、整骨院に仕組みを導入。「株式会社タオ」を設立し、標準化した整骨院の店舗展開に取り組む。同時にパート女性スタッフの潜在能力開発に着手。受付スタッフを稼ぐセラピストに育成する。整骨院が軌道に乗り始めた頃、林先生が急逝。
2010年。林先生亡きあと「利益のピラミッド経営法」の啓蒙を決意し、川村さんと東京でピープル・ビジネス・スクールを立ち上げ、仕組みのコンサルティング業を始める。コンサルティングでは、多店化している企業、整骨院、歯科医院、クリニック、エステサロン、ビジネスホテル、ビルメンテナンス、居酒屋、ブランド買取などに対して、業務のマニュアル化やパート・アルバイト化を支援する。
大阪では、既存の整骨院を女性セラピストが主力となる機能訓練型デイサービス「ふくらはぎ健康法タオ」に業種転換。
2018年、東京のピープル・ビジネス・スクールが順調になった頃、大阪のデイサービスが赤字に転落。急遽、大阪へ戻り「Q.S.C+Ⅴ」の基本に戻り、立て直しを図る。林先生に教わったやり方で、週3~4日勤務のパート・アルバイトや短時間正社員(週休3日制)などを中心に運営する。*参照:厚生労働省「多様な働き方の実現応援サイト」導入事例
黒字化が見えてきた時、コロナ禍に遭遇。2か月間、休業するもパート・アルバイトさんやマネジャーチームの献身的な協力で何とか危機を乗り切る。
2024年、全店舗黒字化を機に、調子に乗って新規2店舗を立ち上げる。しかし、介護報酬改定による減額で売上が再び頭打ち。長期的な事業存続を検討しM&Aに取り組む。2024年9月、医師である若手経営者と出会い、2025年2月株式譲渡により代表取締役に就任してもらい経営を移譲。
起業からジャスト30年目にして与えられた静かな日々の中で、林先生から教えてもらったピープルビジネス「利益のピラミッド経営法」を回想中。
最近、林先生から学んできたのは、スモールビジネスを「将来売れる会社」に作り変える経営法ではないのかとも考えている。
【拙著】2013年「世界最強チェーンを作ったレイ・クロック5つの教え」(日本能率協会マネジメントセンター)