株式会社タシマ創健 / 代表取締役 幡中 幹生 様
PBSの仕組みに出会ったきっかけを教えてください。
当時私は、どのようにしたら当社のサービスをより多くの方に届けられるのか、ということを考えておりました。なにげなく立ち寄った書店で、日頃興味があったレイ・A・クロックの黄色い本の隣に、P.B.Sの中園先生が書かれた赤い本『レイ・クロックの5つの教え』を見つけたのが出会ったきっかけです。本を読んで感銘を受け、P.B.Sの無料セミナーに参加させていただきました。
なぜこの仕組みを導入しようと思いましたか?
当社は、当時ホグレルフィットネスを立ち上げて3事業部となり、目が届きにくい状況となっておりました。実際の現場を見ると全員がワーカーという状況でした。つまりマネジメントできるスタッフがおらず、私が各部門を回って指示をしている状態でした。どうしたらマネジメントができるスタッフが育つのかという課題をもっておりました。
そんな状況の中、この仕組みでは顧客満足と人財育成が共にできることを知り、非常に魅力的に感じました。ただ、仕組みを変えることは導入ハードルが非常に高く難しいのでは?というイメージをもち、試しにP.B.Sの無料セミナーへの参加を決めました。参加してみると、会場にはこの仕組みで成功されている企業様がおられて、その方達を見て、お話を伺ううちに自分達にもできるかもしれないという気持ちになりました。成功されている企業様がいたことで自分達の成長イメージが持て、導入を進めていく気持ちができました。
導入当初社内の反応はどうでしたか?
実に様々な反応があり、自分から距離をおく社員も不安視する社員もおりました。肯定的な意見よりも不安を持つスタッフの方が多かったです。そんな何もわからない中で現在スーパーバイザーとなった津崎はいつも前向きでした。
導入してから会社やスタッフに変化はありましたか?
まずスタッフの成長が早くなりましたね。以前はサービスを提供できるところまでの成長はできますが、そこからのマネジメントができずにおりましたが、トレーナーとしての成長は勿論、マネジメントができるスタッフが育つようになりました。また、生産性が高いとは言えない状況でしたが、スタッフのできることが増え生産性向上と共に機会損失が減りました。その結果、顧客満足度はアップしフィットネスの部門のみで年間2,000万円の売り上げ増となりました。
しかも、適正利益がしっかりと出せる劇的な変化と言っていい状態となりました。
実際はすべていい事ばかりではなく大変だったこともありました。
最も大変だったことは、自分達のこだわりを捨てることでした。今思い返せば、以前の私達は「自分達の提供したいこと」をお客様に届けていました。仕組みを導入してからは、「お客様が提供してほしいこと」に目を向けるようになりました。当時もお客様第一と口では言っていましたが、振り返ると実際はそうではなかったと思います。
導入に不安はありませんでしたか?
勿論ありました、不安だらけです。
でも変わらないことの方が不安でした。
変わることでいいイメージも持てていましたので、不安を押し切ってでも前に進むことができました。
課題、今後の展望を教えてください。
まず、当社ではホグレルフィットネスの事業を全国300店舗目指して展開していきたいです。ご先祖様が苦難を乗り越えて200年続いている接骨院を自分に託してくれました。良いものであれば必ず残っていくという想いを持って、それらを時代の変化に合わせた形で事業を進めていきたいと考えています。そして日本の抱える高齢化社会の問題の中で「健康寿命を支える」というところから、しっかりと貢献できる企業となりたいと思っています。
また最後になりましが、このピープル・ビジネスという仕組みは、先人達が私達に残してくれた世界を代表する素晴らしい仕組みだと思います。その仕組みが私達のような業種業態にもフィットすること、また、この仕組みを実際に導入することで顧客満足が向上し、共に働くスタッフの良い給与と良い労働環境が実現できて、その結果人生が豊かになる人がこんなにも増えていくのだということをしっかりと証明していきたいと思っています。