人材不足から様々な超短時間勤務の形態ができています。
一般的に超短時間勤務は「1日1~3時間」を指すことが多いのですが、短いものだと「1週間に1日1時間」というものもあります。
これから超短時間勤務を活用する場合は、どれぐらいの勤務時間に設定すればいいのでしょうか?
今まで固定シフトでパート・アルバイトを活用していた企業が、急に「1日1時間」単位に移行することは難しいでしょう。
シフト管理において様々なトラブルが出てくるだけでなく、頑張ってくれていた既存のパートスタッフが離職してしまう可能性もあります。
しかし、管理が簡単な「1日4時間固定シフト」などに限定してしまうと、今度は求人で人材を集めるのが難しくなります。
様々な面から考えても、超短時間勤務を現場の主力にするなら「1日1時間」は短すぎます。
誰でもすぐにできる単純作業であれば「1週間に1日1時間」でもいいのですが、多少複雑な仕事になると習熟するのに期間が掛かりすぎます。
また、せっかく覚えた仕事でも、1週間経つと正しいやり方忘れて作業速度が遅れてしまうこともあります。
やはり「週2~3日、1日3~4時間」を時間の目安にするのが、シフトコントロールもしやすく、また業務修得の面でもいいようです。
働く側の視点で考えても、生産性の高い主婦層は、ある程度まとまった時間と、ある程度の収入のバランスを重要視する人も多くいます。
「たった1日1~2時間の仕事では、家と往復する時間も考えると割に合わない」と思う人も少なくありません。
まずは「1日3時間」を最低単位として、本人の都合と習熟度を見て「1日4~5時間」に延長してもらうのがベストです。
仕事の間隔が3日以上空くのもお勧めできません。なぜなら、一度覚えた仕事で、頭では理解していても体が忘れてしまい生産性が落ちる可能性があるからです。
できれば1~2日おきに出勤してもらって下さい。
超短時間勤務の適正時間としてお勧めなのは、仕事を完全に覚えるまでは「週3日、1日3時間程度」にしておき、仕事に慣れてきたら徐々に増やしていくのがポイントです。
但し、あくまで働く本人の希望時間を聞いて、シフトをすり合わせることをお忘れなく。
中園 徹