こんにちは。中園 徹です。
レイ・クロックが育てたかったリーダー像とは何でしょうか?
カリスマ経営者だったレイ・クロックは、
カリスマ店長の育成には否定的でした。
お客様から人気があり、
売上新記録をマークして、
現場のスタッフたちを士気高揚し、まとめ上げるカリスマ店長。
ヒーローのようなカリスマには良いことばかりが目につきます。
なぜクロックはカリスマ店長に否定的だったのでしょうか?
クロックは語っています。
「どの店に行っても同じサービスが受けられるというように、
マクドナルドのシステム自体に対するリピーターをつくりたかった」と。
ある特定の店や店長によって顧客を増やすことを嫌ったのです。
期待して来店されたお客様は、もし人気の店長がその日不在だったら、
いつもと同じ満足を感じられるでしょうか?
もし、あなたが経営者だったら、
売上新記録を更新するカリスマ店長を異動させられるでしょうか?
異動後も同じように売上をマークできるでしょうか?
特に美容院などの人的サービス業では、
カリスマ店長が辞めた途端、客数と売上が激減するということが多々あります。
また、次に赴任する新店長は
前のカリスマ店長のように皆をまとめられるでしょうか?
売上至上主義で人事異動できない職場は、硬直化し人財育成もできず、
不正の温床になった話はよく耳にするところです。
カリスマ店長には良い面もありますが、問題も多くはらんでいるのです。
これらの問題は、経営者の大きな悩みの種です。
では、クロックが求めたリーダー像とはどんな店長なのでしょうか?
次回はクロックが育てようとしたリーダーの条件について考えてみましょう。